日本人夫、台湾人妻の日記

日本人の夫が台湾人妻と結婚して感じたことをつらつらと書いて行くブログです。

台湾の結婚式について

昨年、初めて台湾の友人の結婚式に参加してその盛大さや日本とは違う部分に驚かされました点があるので、簡単に綴りたいと思います。

 

これは台湾と日本の文化の違いから来る部分にも一因があるかと思いますが、あくまで僕が感じたことです。。

 

①めっちゃ服装が自由

台湾の結婚式はめっちゃ服装が自由です。実際、僕もデニムに簡単なジャケットで行きましたが、普通にTシャツで来ている人もいました。日本だとスーツやドレスなどが多いですし、カジュアルな服装だと失礼だと考える人が多いと思います。台湾、めっちゃ自由ですね。。

 

②祝儀が安い

日本だとだいたい相場は3万円を渡すことが多く、仲が良くて5万くらいが上限でしょうか。

確か、僕は2600元を包みました。

日本だと1万円以下...でも、それが普通みたいです。個人的に料理も美味しかったし、会場も素敵な場所で全然ケチケチした感じでもなく、良い感じでした。

結婚式で人が多ければ祝儀で儲かる(言い方は悪いですが)こともあるようで、それだけ日本に比べると料理、引き出物(お土産)、ドレスなどの衣装代や会場費などのコストが安いのでしょうね。。

 

③親が主役?

これも驚いた点ですが、新郎新婦の両親が全面的に登場します。確か、最初の入場も新郎の両親だった気が。。最終的に『人による』のですが、両親を大切にする台湾人が多いように思いました(もちろん良い面だけでなくて、結びつきが強いが故に大変な部分ももちろんあります)。

日本だとあくまで主役は新郎新婦なので、結婚式はこれからは親に頼らず生きていく、親から自立するといった儀式という意味合いなのかもしれません。

 

台湾の良い部分、悪い部分、日本の良い部分、悪い部分、それぞれあるとは思いますが、国が違えば全然違うなと驚かされた結婚式でした。

 

 

 

 

台湾人が日本で就職するということについて

できるだけ、役に立つようなテーマでブログを書いていきたいと思っていましたが、今回のテーマは台湾人の日本での「就職」についてです。

 

台湾人の中で、日本で働きたい!と考えている台湾人はそこそこいます。一方で、日本で就職するというのは大変なことでもあります。その理由や原因について、描いていきたいと思います。

 

①何故、日本が人気か

 

 やはり、「日本が好き」ということが一番の理由の方が多いと思います。個人的に数カ国しか行ったことはないですし、日本人だから感じるのかもしれませんが、日本という国は圧倒的に住みやすく、居心地の良い場所だと思っています。

 清潔で、食べ物も美味しく、親切な人が多い。観光名所も多く、旅行として様々な場所に訪れることができます。僕は海外に行くまでは「当たり前」だと思っていたことも、実は素晴らしいということに気づきましたし、それが海外の方から評価されている大きな理由なのかもしれません。

 

②日本で就職することの難しさ

 

外国人〈台湾人〉にとっての難しさは大きく分けて2つあります。

一つ目は、新卒採用の壁。日本の専門学校や大学に通っていれば問題ありませんが、日本には独特の学校を卒業する前の年にしか就職のチャンスがないという、世界でも異例の制度があります(ここまで大々的に行っているのは日本、韓国くらいのようです)。

 

これにより、例えば「ワーキングホリデービザできた」台湾人が日本で就職する機会は大きく減ってしまいます。

ただ、これは日本人も同じで、学校を卒業してしまえば新卒として就職するチャンスはないので、外国人特有の問題ではありません。

 

2つ目の壁は「ビザ」です。就職するためには就労ビザが必要ですが、このビザを出してくれる雇用形態、会社である必要があります。例えば、アルバイトだと厳しかったりするようです。

 

印象としても、ワーホリビザで来て正社員職に就職できたというケースは結構少なく、志半ばに台湾に帰国していった友人の方が多いように感じます。

 

③では、どうすれば日本で就職できるのか

 

一番てっとり早いのは、日本の学校に行くことです。そうすれば、数年間は学生として勉強しなければなりませんが、そこを我慢すれば「新卒」採用として一気にチャンスは広がります。

基本的に「新卒」採用をしているのは規模の大きな会社であることが多いので、そう言った会社の場合はビザ関係の手続きについてもきちんと進めてくれることが多いので、ビザ問題についても一気に解決する可能性が高いです。

 

④就職先とし選ぶ会社について

 

ここからは賛否両論あるかもしれませんが、「初めて日本で働く会社」という意味で聞いてください。

できるだけ、大きくて誰もが知っているような会社で働くことをお勧めします。理由は、その会社で長く働くこともできるし、転職もしやすいからです。

 

大きい会社、有名な会社であればあるほど「給料」「教育」面で良いケースが多いからです。小さい会社でもしっかりした会社も沢山ありますが、大きい方がいわゆるブラック企業であるケースは少ないでしょう。

 

そして、これは日本人だけに限ったことではありませんが、人は「権威」に弱い生き物です。例えば、「有名な大学を卒業している」「有名な会社で働いている」と知れば無条件に「すごい!」と思う人が多くいます(例えば、東京大学出身、AppleGoogleで働いていたと想像してください)。その善悪は置いておいて、仕事を変えたいと思った時に「前に有名な会社で働いていた」という事実は確実に有利に働きます。

転職するために一番必要なのは「実力」ですが、「実力」がなくてもうまくいく可能性が出てくるかもしれません。

 

④についてはいろいろな意見があると思います。若いうちは「何がしたいかわからない」と考える人が多いと思うので、できるだけ将来の可能性を広げる上での僕の意見だと思ってください(実際に僕は有名大学出身でも一流企業で働いてはいませんが...)。

 

と、そんな感じで当たり障りのないことをつらつらと書いてきましたが、参考にしていただけると幸いです。

 

 

退職

今日で4年働いた会社を退職しました。これで退職は2回目ですが、1社目よりも規模の大きな会社で働いていたので退職するまでが本当に大変でした。退職交渉、有給交渉、引き継ぎ.....思えば退職を告げてから辞めるまで半年近くかかりました。

 

退職が知れ渡った環境で働くことは本当に苦しくて、何度も心が折れそうになりましたが、やっとここまでこれました。

 

今回転職する中で、『仕事を変える=悪』という方程式の考えの方も多く、いろいろと価値観の違いに驚かされたこともあります。

ライフスタイルや価値観が変われば違う仕事をしたいと思うのは当然で、別の仕事に魅力を感じるというのはすごく自然なことだと思います。

 

きちんと目的を持って転職するのであれば何も悪いことではないし、そういった転職であれば僕は賛成します。

 

素敵な転職ができるように、常に自分を磨いていたいものです。。

 

 

 

 

 

 

 

国際結婚について④〜東京での生活〜

前回の続きです。

 

僕と彼女の東京での生活が始まりました。10月後半に彼女が東京に来てくれました。しばらくハローワークに通いながら就職活動をしている彼女は久しぶりの仕事のない日々を幸せそうに過ごしつて、少し不安そうでもありました。

 

やはり、仕事がないことに対して焦りもあったようで、履歴書を一生懸命書いて面接にも何度か行っていました。

 

なかなか仕事が決まらず、途中台湾にも帰ったりもしていましたが1月後半、なんと企業から内定をもらうことができました。

 

外国人が中途で就職活動をするということが大変な昨今、よく頑張ったと思います。

 

仕事が決まってからは毎日忙しい日々を送り、文句を言いながらも充実した日々を送っていたと思います。

 

とにかく、これで2人とも仕事が見つかり一安心...と思いきや、今度は僕自身に大きな転機が訪れるのでした。。、

 

仕事観について(日本と台湾の違い)

台湾人の妻がよく口にするのが、『日本人は転職に悪いイメージを持っている!意味不明!』です。

 

よくよく聞いてみると、台湾人は3年くらいで仕事を変えるのが普通らしく転職に対してもネガティヴなイメージはないそうです。

 

最近、転職が増えてきたとはいえ、確かに日本では数年おきに仕事をコロコロ変えるのは一般的ではないかもしれません。また、頻繁に仕事を変える人に対して良いイメージを持っていない人は多いと思います。

 

彼女がおかしい、おかしい、と言うので僕も何故日本人が仕事をあまり変えたがらないのか考えてみました。

 

実は、日本人でも仕事をコロコロ変える人もいればそうでない人もいます。

 

仕事を変えない人の特徴を一言で言えば、、、

 

『大企業のような安定、給料、福利厚生の三拍子揃った企業に勤めている人』

 

です。要するに、条件の良い仕事をしていれば仕事を変える可能性は低くなります。

逆に言えば、不安定、給料も安く、福利厚生もない企業に勤めている人は日本人であろうとなかろうと転職をする人が多いかと。

 

実際、僕の前職は20人ほどの零細企業てしたが、転職する人は本当に多かったです。不安定で給料も安く福利厚生も0...という環境だったから当たり前と言えば当たり前ですね...。

 

逆に、今勤めている会社は安定しているとは言えませんが、給料や福利厚生はある程度整っているためか、離職率は前職に比べて圧倒的に低いです。

 

おそらく、TOYOTAとか、SONYとか、誰もが知っている日本を代表する大企業であれば、もっと離職率は低いのかもしれません。

 

 

ここからは推測ですが、日本は台湾に比べて単純に大企業をはじめとした労働環境の良い会社が多いというだけなんじゃないかということ。

悪い会社も多いですが、ある程度しっかりしている会社も多いからこそ一度勤めると長く働くのかもしれません。

また、一部の企業の永年勤続表彰や退職金、年金といった仕組みも長く働く動機に繋がり、こういった部分も日本の企業の方が制度として整っているのかもしれません。

 

いくら仕事を変えることが普通な台湾人でも、楽で給料が高くて安定した将来が約束された仕事をしているなら、簡単には辞めないでしょう。。

 

未だに、日本で働きたいと考える外国人が多くいるのは、相対的に労働環境の良い仕事がまだ多いからかもしれません。。

(そんな時代も、長くは続かないとは思いますが)

 

そしてもちろん、『大企業で働く=幸せ』ではないことは言うまでもありませんが。。。

 

 

 

 

国際結婚について③ 〜突然の辞令〜

前回の続きです。

 

確か、あれは暑い日の夕方だったと思います。急に会社の上司から呼び出しをくらいました。普段はあまり会話をしない方なので、何か悪いことでもしたかなと心配しながら部屋に入ると...

 

異動の話でした。

 

しかも東京に。

 

まさかとは思いましたが、間違いありません。僕は大阪に赴任してから一年しか経っていなかっため、通常はありえない話です。

 

僕自身、転勤自体は嫌ではなかったのですが、彼女と離れてしまうという点が大きな大きな懸念でした。とは言いつつも、会社員として拒否することは難しく、正直に異動の話があったことと、東京で働こうと考えていることを彼女に話しました。

 

その瞬間、『嘘つき』とかなり厳しい態度を取られたことを覚えています。正直、しばらく異動はないと思っていたので彼女にとってもこの話は晴天の霹靂だったと思います。

 

遠距離恋愛になるのも仕方ないかなと思っていましたが、最終的に彼女が下した決断は今の仕事を辞めて東京に行くというものでした。当時、彼女が前の仕事を辞めたがっていたという背景もありますが、それでも退職して東京に来てくれるていう決断をしてくれたのは本当に嬉しかったです。

 

僕が彼女と結婚しようと思ったのはこの頃でした。

 

そこから、東京での生活が始まりましたが、またまたいろいろな問題が出てきます。

 

人生とは一筋縄ではいかないものです。

 

この続きは次回に。

 

中国語の勉強について

僕が是非書きたかったテーマの一つに中国語の勉強があります。

 

これは、台湾好きの日本人にとって共通の悩みを持っている方が多いと思うので、書いてみたいと思います。

 

みなさん、中国語と言えば当然中国大陸で話されていることは知っているかと思いますが、他にも台湾やシンガポールなんかでも普通に話されています。もちろん、台湾には台湾語が、シンガポールにもマレー語が現地の言葉としてある一方で、中国語も話されているのです。

 

台湾について言えば、台湾語と中国語の2種類の言語があり、比較的お年を召された方は台湾語を、若い方は中国語を話す傾向が強いです。これは台湾の教育、政治の影響から来ているようです(若者に台湾語でなく中国語を勉強させる教育にシフトしていったようです)。

 

もちろん台湾語と中国語は全く異なる言語なんですが、台湾人の話す中国語と中国人(例えば北京出身の中国人)が話す中国語が異なるという点が僕が驚いた点です。

 

そして、台湾流の中国語を勉強している僕にとって、この違いは日本で勉強する上で大きな障害でもありました。おそらく、恋人が台湾人という人以外は中国の中国語(この表現も不思議な表現ですが...)を勉強した方が良いかもしれません。その理由は次回に記載したいと思います。