仕事観について(日本と台湾の違い)
台湾人の妻がよく口にするのが、『日本人は転職に悪いイメージを持っている!意味不明!』です。
よくよく聞いてみると、台湾人は3年くらいで仕事を変えるのが普通らしく転職に対してもネガティヴなイメージはないそうです。
最近、転職が増えてきたとはいえ、確かに日本では数年おきに仕事をコロコロ変えるのは一般的ではないかもしれません。また、頻繁に仕事を変える人に対して良いイメージを持っていない人は多いと思います。
彼女がおかしい、おかしい、と言うので僕も何故日本人が仕事をあまり変えたがらないのか考えてみました。
実は、日本人でも仕事をコロコロ変える人もいればそうでない人もいます。
仕事を変えない人の特徴を一言で言えば、、、
『大企業のような安定、給料、福利厚生の三拍子揃った企業に勤めている人』
です。要するに、条件の良い仕事をしていれば仕事を変える可能性は低くなります。
逆に言えば、不安定、給料も安く、福利厚生もない企業に勤めている人は日本人であろうとなかろうと転職をする人が多いかと。
実際、僕の前職は20人ほどの零細企業てしたが、転職する人は本当に多かったです。不安定で給料も安く福利厚生も0...という環境だったから当たり前と言えば当たり前ですね...。
逆に、今勤めている会社は安定しているとは言えませんが、給料や福利厚生はある程度整っているためか、離職率は前職に比べて圧倒的に低いです。
おそらく、TOYOTAとか、SONYとか、誰もが知っている日本を代表する大企業であれば、もっと離職率は低いのかもしれません。
ここからは推測ですが、日本は台湾に比べて単純に大企業をはじめとした労働環境の良い会社が多いというだけなんじゃないかということ。
悪い会社も多いですが、ある程度しっかりしている会社も多いからこそ一度勤めると長く働くのかもしれません。
また、一部の企業の永年勤続表彰や退職金、年金といった仕組みも長く働く動機に繋がり、こういった部分も日本の企業の方が制度として整っているのかもしれません。
いくら仕事を変えることが普通な台湾人でも、楽で給料が高くて安定した将来が約束された仕事をしているなら、簡単には辞めないでしょう。。
未だに、日本で働きたいと考える外国人が多くいるのは、相対的に労働環境の良い仕事がまだ多いからかもしれません。。
(そんな時代も、長くは続かないとは思いますが)
そしてもちろん、『大企業で働く=幸せ』ではないことは言うまでもありませんが。。。