台湾人が日本で就職するということについて
できるだけ、役に立つようなテーマでブログを書いていきたいと思っていましたが、今回のテーマは台湾人の日本での「就職」についてです。
台湾人の中で、日本で働きたい!と考えている台湾人はそこそこいます。一方で、日本で就職するというのは大変なことでもあります。その理由や原因について、描いていきたいと思います。
①何故、日本が人気か
やはり、「日本が好き」ということが一番の理由の方が多いと思います。個人的に数カ国しか行ったことはないですし、日本人だから感じるのかもしれませんが、日本という国は圧倒的に住みやすく、居心地の良い場所だと思っています。
清潔で、食べ物も美味しく、親切な人が多い。観光名所も多く、旅行として様々な場所に訪れることができます。僕は海外に行くまでは「当たり前」だと思っていたことも、実は素晴らしいということに気づきましたし、それが海外の方から評価されている大きな理由なのかもしれません。
②日本で就職することの難しさ
外国人〈台湾人〉にとっての難しさは大きく分けて2つあります。
一つ目は、新卒採用の壁。日本の専門学校や大学に通っていれば問題ありませんが、日本には独特の学校を卒業する前の年にしか就職のチャンスがないという、世界でも異例の制度があります(ここまで大々的に行っているのは日本、韓国くらいのようです)。
これにより、例えば「ワーキングホリデービザできた」台湾人が日本で就職する機会は大きく減ってしまいます。
ただ、これは日本人も同じで、学校を卒業してしまえば新卒として就職するチャンスはないので、外国人特有の問題ではありません。
2つ目の壁は「ビザ」です。就職するためには就労ビザが必要ですが、このビザを出してくれる雇用形態、会社である必要があります。例えば、アルバイトだと厳しかったりするようです。
印象としても、ワーホリビザで来て正社員職に就職できたというケースは結構少なく、志半ばに台湾に帰国していった友人の方が多いように感じます。
③では、どうすれば日本で就職できるのか
一番てっとり早いのは、日本の学校に行くことです。そうすれば、数年間は学生として勉強しなければなりませんが、そこを我慢すれば「新卒」採用として一気にチャンスは広がります。
基本的に「新卒」採用をしているのは規模の大きな会社であることが多いので、そう言った会社の場合はビザ関係の手続きについてもきちんと進めてくれることが多いので、ビザ問題についても一気に解決する可能性が高いです。
④就職先とし選ぶ会社について
ここからは賛否両論あるかもしれませんが、「初めて日本で働く会社」という意味で聞いてください。
できるだけ、大きくて誰もが知っているような会社で働くことをお勧めします。理由は、その会社で長く働くこともできるし、転職もしやすいからです。
大きい会社、有名な会社であればあるほど「給料」「教育」面で良いケースが多いからです。小さい会社でもしっかりした会社も沢山ありますが、大きい方がいわゆるブラック企業であるケースは少ないでしょう。
そして、これは日本人だけに限ったことではありませんが、人は「権威」に弱い生き物です。例えば、「有名な大学を卒業している」「有名な会社で働いている」と知れば無条件に「すごい!」と思う人が多くいます(例えば、東京大学出身、AppleやGoogleで働いていたと想像してください)。その善悪は置いておいて、仕事を変えたいと思った時に「前に有名な会社で働いていた」という事実は確実に有利に働きます。
転職するために一番必要なのは「実力」ですが、「実力」がなくてもうまくいく可能性が出てくるかもしれません。
④についてはいろいろな意見があると思います。若いうちは「何がしたいかわからない」と考える人が多いと思うので、できるだけ将来の可能性を広げる上での僕の意見だと思ってください(実際に僕は有名大学出身でも一流企業で働いてはいませんが...)。
と、そんな感じで当たり障りのないことをつらつらと書いてきましたが、参考にしていただけると幸いです。